【魔法の力?】猫のゴロゴロの仕組みって?

猫の習性

猫ちゃんを撫でていてゴロゴロしだすと、無性に抱っこせずにはいられないのと同時に、なんだかこちらもリラックスした気分になりませんか?

 

でも、なぜゴロゴロ鳴るんだろう?

 

 

 

どこからゴロゴロ鳴ってるの?

ゴロゴロするのはネコ科の動物だけ?

なんて疑問もわいてきます。

なんだか、喉あたりからなっているような気はするのですが・・・

気分が落ちつく、魔法の力でもあるような・・・

今日は、このゴロゴロの秘密について解説したいと思います。

 

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ゴロゴロするのは猫だけ?

ネコ科の動物でゴロゴロするのは、チーター、オオヤマネコ、ピューマ、サーバル、オセロット、ベンガルヤマネコなど。

ネコ科の動物すべてというわけではないのです。

 

左:チーター 中:オオヤマネコ 右:サーバル

 

ライオン、ヒョウ、トラ、ジャガーのような吠えるネコ科動物ではゴロゴロしているのを確認できていないようです。

そしてネコ科以外では、猫とは全く異なる種類の「ジャコウネコ科」の一部でゴロゴロが確認されているとのこと。

 


左:ライオン 中:トラ 右:ヒョウ

 

そのため、

 吠えない→ゴロゴロする
 吠える→ゴロゴロしない

という仮説も立てられています。

 

ゴロゴロの仕組み

そもそもどうやってゴロゴロと鳴っているのか?

その仕組みについては、たくさん研究が行われていますが、現代医学、獣医学をもってしてもまだはっきりとは解明されていません。

実際調べようとして測定器を付けるとゴロゴロが止まったりして、なかなか調査ができないのが実情です。

 

それでも今考えられている仕組みは、次の2つです。

①血液の流れによる横隔膜の振動説

喉元を通る太い血管の「大静脈」の血流が増えて、血管の中で乱流(血流が渦巻くようになる)が起こり、低い音が出ます。さらにその音による振動が「横隔膜(胸と腹の間にある呼吸するための筋)によって増幅され、ゴロゴロと音が鳴る、という仕組みです。

 

②喉元にゴロゴロ音をだす仮声帯が備わっている説

鳴き声をだす声帯とは別の「仮声帯」と呼ばれる器官を持っていて、ここを動かすことでゴロゴロと喉を鳴らしている。
仮声帯は、「喉頭室皺壁(こうとうしつしゅうへき)」とも呼ばれます。

 

ある調査で、猫の筋肉の収縮を調べたところ、ゴロゴロ鳴っているときに喉頭の筋肉が細かく収縮していることがわかり、②の「仮声帯あるいは喉頭周辺の振動」が優位となりました。

一方で、のどのあたりの喉頭が麻痺して鳴くことができなかった猫の喉頭部を切除したところ、回復して泣き声やゴロゴロを再び鳴らすこともできるようになったという記録が残っているそうです。

そんなことで①の「横隔膜振動説」も排除できなくなりこの2説が残ることになりました。

おそらく、どの家庭の猫もゴロゴロしているときに体のあちこちを触ってみると、おなか回りでは振動は感じず、やはり喉元あたりがぶるぶる振動しているのでは?と思うのですが。。。

 

ゴロゴロ鳴らす理由

ゴロゴロ鳴らすのは、リラックスして幸せを感じているとき以外にも不安な時に鳴る、ということがよく知られるようになってきました。

 

ではなぜ鳴らすのか?

猫は生まれて数日たってゴロゴロ鳴らすようになり、母親にアピールするようになります。

母親も鳴らすことで子供に居場所を教えたり、この意味では母親とコミュニケーションをとるためです。

それ以外には飼い主になでられてリラックスして気持ちがいいとき、その他怪我をしたときや病院などで緊張したとき、出産のとき、死の直前など、総合すると気持ちが高揚しているときのようです。

 

ゴロゴロすることで、不安や緊張などのストレスを静めて良好な状態にする「癒しの行動」をとっていると考えられています。

 

猫の習性にはこの「ゴロゴロ」以外にも、「カカカ」ってする猫ちゃんもいますよね?これを『クラッキング』というのですが、なぜ「カカカ」ってするのかその秘密をコチラ↓で解説しています。

関連記事:【猫の不思議】「カカカ」ってするクラッキングには意外な秘密が?

 

ゴロゴロで骨折治癒

そしてこのストレス後の癒しの行動は、骨の成長を促進するとも考えられています。

以前からネコ科の動物は骨折の回復が早いことが知られていて、その理由がゴロゴロの振動にあるのではないかということで注目されていました。

 

ニューヨーク州立大学のクリントン・ルービン博士によれば、猫のゴロゴロの基本周波数は25~30Hzであり、25~50Hzの音響周波数が、骨折の治癒と骨再生を加速することを発見しました。

つまり、ルービン博士は、ゴロゴロとほぼ同じ周期の振動を骨折した患部にあてると、直りが早くなる、ということを見つけ出したのです。

 

ちなみに、サッカーのディビッド・ベッカム選手や野球の松井秀喜選手も骨折したときに、この結果を応用した超音波治療を行ったことが話題となりました。

超音波治療では、微弱な超音波を1秒間に1000回というパルス状にして1日1回20分間、骨折部に当てることで骨折の治療期間が38%も短縮するそうです。

実際にベッカム選手は全治3か月に対して1か月半で復帰しました。

まとめ

ゴロゴロはイエネコをはじめとしたネコ科の特定種類だけが鳴らすことができ、仕組みについてはまだ研究途中ですが、一番有力な説が

 横隔膜あるいは特別な器官が振動することで、ゴロゴロ鳴っている

また、そのゴロゴロの音が、自分だけでなく、人間もリラックスさせてメンタルを癒してくれるだけでなく、骨折まで治してくれる

猫ちゃんにはそんな不思議な力があるんですね。

 

まだまだ謎の多いゴロゴロですが、この先ももっと未知の力が明らかになることを期待します。

 

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