猫のしぐさを見ていると、
「これって、どういう意味なんだろう?」
というような謎の行動、不思議な癖みたいなの、ありませんか?
複数猫ちゃんを飼っている家庭でも、特定の猫ちゃんだけがする行動、しぐさだったりして、
「これってこの子だけ??」
なんて、心配になったりすることがあります。
そんな不思議なねこのしぐさを集めてみました。
ひとの髪の毛を噛む
先日、テレビ番組「今夜くらべてみました」のネコ特集で紹介されていたのですが、猫が人間の髪の毛をいたずらして噛むという話。
うちのアメショのショコラは、髪の毛を口で引っ張ったり、ハムハム噛んだりします。
どうやら、そういった猫は確かにいるようで、中には毛を飲み込んでしまう子もいるそうです。
うちの場合、必ず決まってシャンプー後にかむことが多く、髪の長い奥さんと娘にしかやりません。
短い私にはハムハムしてくれませんwww
この謎の行動について調べてみたところ、理由としては次の3つが考えられます。
②髪の毛で単純に遊んでいる
③髪の毛のニオイが好き
①は飼い主への愛情や依存の気持ちが強くなり、嗅覚によって愛情を感じる猫は、ニオイを発しやすい頭皮の香りをグルーミングの対象にしているかもしれないのだそう。
②は揺れてシャリシャリ音が鳴る髪の毛が、猫にとっての好奇心をくすぐるおもちゃに感じて、じゃれていると。
③はシャンプーの香りが、ハーブ系の成分が含まれている物も多く、そのハーブの香りが猫の大好きなまたたびに近い成分なので舐めたり噛んだりしてくる。
以上が考えられるようですが、ショコラの場合はシャンプー後だけとは限らないので、①のグルーミング対象と②の遊びなのかなと思っています。
ただ、なぜ私には寄ってこないのか……?
それは深く考えないようにします。
あちこち舐める癖
我が家のもう一匹の猫、ヨタロウの行動は、壁やいす、袋類を舐める……?です。
この行動が始まったのは、1歳を過ぎたころだと思います。
壁伝いに歩くたびに、壁紙をペロペロと舐めるのです。
汚れている壁を舐めるのはまずいだろうと、「しつけ」として『お酢』を使う例があるので、一度お酢を水で薄めたスプレーを壁に吹き付けてみました。
ところが、まるで効果なし。
ヨタロウにとってお酢のニオイは特に嫌なものではなく、むしろもっと壁を舐めるほどです……w
お酢は諦め、壁を舐めてもいいように、なるべく水拭きするようにしました。
ヨタロウが壁を舐めるのは子供時代の2年くらいで、どういうわけか、今では壁を舐めることが全くなくなりました。
一体あの「壁舐め」は一体何だったんだろうかと。
壁に猫が好むニオイ成分が染みついていたのか?
壁とは別に、現在もヨタロウ、ショコラが舐め続けているものがあります。
ショコラはポット洗いなどに使う「ブラシ」、ヨタロウは「布製の収納ボックス」、もしくはゴミ箱にいれている「ポリ袋」です。
舌がかゆいのか、舌触りがいいことを知っているのか?
それぞれお気に入りを、朝いちばんに一心不乱になめ続けるのです。
家族が目覚めない間、ずーっと舐め続けています。
ただ、ごはんの準備ができると、舐めることを忘れてごはんにかぶりつきます。
朝ごはんを与えたあとは舐めることがないので、ごはんを早く食べたいという欲求(ストレス?)なのかもしれません。
ただ、この「舐め行動」の中には問題行動として挙げられるものもあるので注意が必要です。
「毛織物吸い行動(ウールサッキング)」と呼ばれる、布類などを吸ったり、噛んだり、摂食したりする行動で、舐めたり吸う程度であれば危険はないのですが、食べてしまった場合が問題です。
上で紹介した髪の毛の件も、カミカミ・ハムハムするうちはいいのでが、食べてしまうとなるとこれは別問題。
病気やストレスなどからこれらの問題行動が起きている可能性もあるため、あまりひどいようなら獣医に相談するべきでしょう。
参考:Journal of Animal Clinical Medicine|猫における問題行動
猫が舐めまくる原因
上のウールサッキングとは別に、猫が何かを舐める原因として考えられるのが次の3つです。
②舌触りがいいから
③ミネラルが不足しているから
①は食べ物やニオイがついていないことは確認済で、これはなし。
②については、ブラシや袋、ざらざらした布などはやっぱり舌触りがいいのでしょう。
ショコラは舌触りのいいブラシで舌磨きをしているのだろうと思われるます。
しかし、以前ヨタロウが壁を舐めていたのはどうやら舌触りがいいのとはのとは違っているような気がしているのです。
③のミネラルとは、鉄やカルシウム、ナトリウムなどを含む無機質のことですが、例えばナトリウムが不足していれば塩を舐めたりするわけです。
そこで思い当たることがひとつ。
ヨタロウはストルバイト尿路結石症になったことで、療法食によってマグネシウムやカリウムの量を抑えています。
そのせいで壁からミネラルを摂取しようとしていた???
このあたりは、まだ調査文献等が見つかっていないのでなんともわからないところです。
尿路疾患の猫がミネラルを摂取しては本末転倒ですが、本能が欲求するのでしょうか。
前の家の壁紙にはミネラルが添加されていたのか?
ともかく、現在の家で舐めなくなったことはいいことです。
もし、みなさんのネコちゃんたちが壁を突然なめだしたら、
舌触りではなく、もしかするとミネラルの不足かもしれませんので、もし体調的に気になるようでしたら、やはり病院に相談した方がよいかもしれません。
ちなみに、癖ではなく、猫が生まれつきもった習性というものがあります。
外を見ていて急に、「カ・カ・カ!」と鳴くようなしぐさをしたり、
やわらかい布団や毛布の上で「フミフミ」したり、抱っこされて「ゴロゴロ」したり……
猫の不思議な習性についてはコチラの記事で詳しく解説しています。





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